ジュエリー生まれ変り日記

日本宝飾クラフト学院

日本宝飾クラフト学院という、ジュエリーの専門学校があります。

ジュエリー業界の人なら名前だけは誰でも知っていることでしょう。
本校は東京・御徒町。
私もよく前を通るのですが、ここの学生さんらしき人がたくさん歩いています。ここで学んだ後ジュエリー業界に入ってくる人もきっと多いんでしょうね。

今回はこの「日本宝飾クラフト学院」に関する、当店(ユーマン貴金属)のちょっとしたプチ自慢(?)です。

メニューの中に「学院ヒストリー」というコンテンツがありまして、冒頭こうあります。

1978年6月 現学院長、宝石の街・御徒町(東京・台東)で前年発行の日本で初めてのプロジュエリー技法書「錺・宝飾の技法」(美術出版社刊)をテキストに用い、ジュエリー制作の個人指導を始める。

学院長は露木宏さんと言いまして、この本の発行前には御徒町のある卸会社に勤めていました。初歩の初歩的解説本のこの本は、それはもうかなりの大当たりだったらしいです。(当時としては爆発的に売れたみたいです。)
その頃はまだ露木氏自身がかけ出しの職人さんであり(だからこそ「初歩の初歩的」本なわけ)、私は直接露木氏に色々教えてあげた職人さんと親しかったりします。
なぜなら後年勤めた会社が同じ卸会社だったんですもん。
(結構裏話も聞いてますが、さすがにそれは割愛します。笑)

その卸会社の社長と、当方の社長のつき合いが古かったため、8年後私もその卸会社にお世話になることになったわけです。
(その社長には色々な面で未だお世話になっています。)

そんなことがありますから、当然に、当時うちの社長と露木氏も知り合いなわけですね。

これが『錺(かざり)・宝飾の技法』第一刷(1977/10/20発行)の実物です。今、現物は結構貴重かもしれません。

『錺・宝飾の技法』/引用画像

で、ここに写っている指輪3本ですが—

『錺・宝飾の技法』/部分・引用画像

この3本は、露木氏から頼まれて、当時の当店の在庫を貸してあげたものなのです。本の中で使われているうちの何本かもそうです。
露木氏独立後、うちの社長は何本か露木氏に手作りリングの仕事を回したりしていて、多少は面倒(って言うとかなりオーバーですが)をみていた時期もあったようです。
今じゃ露木氏、恐らく簡単に会うことが不可能なほどにジュエリー業界では偉い人になっていますから、これは結構プチ自慢になるでしょ?

最後に、この本にある当時の署名をば。ウソじゃないでしょ?ってことでひとつ—。

贈呈の署名

巻末の「ご協力いただいた方々」に (有)ユーマン と記載された版もあるのですが、どこかに仕舞いこんでしまってどうしても見つかりません。(そちらも載せたかったんだけど…。)
ではまた。


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