ジュエリー生まれ変り日記

修理・サイズ直しを断る辛さ

サイズ直しや修理のご依頼をお断りしなければならない時があります。
これは本当に辛いです。

昨日は立て続けにお二人、そうせざるを得ず申し訳ないなぁと。
メールでのご相談だとまだ気は楽なんですけど、実際店舗まで足を運んでくれたお客様ですと辛さ倍増です。

一見普通のシルバーのリングでした。
石も付いていないし、これは大丈夫と思いながら刻印を確認してみると「Pt Sv950」。刻印通りとするならこのリングは「プラチナ割りのシルバー製」ということになります。
シルバー/ピンクゴールドリングのサイズ直しについて」でも書いている通り、プラチナ割りのシルバーはサイズ直しが出来ません。
ピンクゴールドと同じように、プラチナ割りのシルバーは叩いたり火を入れたりすると亀裂だらけになってしまう可能性が高いからです。(そうなってしまうともう修復が困難です。)

売らんが為に訳の分からない新合金を開発し、付加価値を誇大に宣伝して商品化してきたツケは、こうしてお買い上げのお客様に返ることになります。
サイズ直しが出来ない指輪って一体何なのでしょうか?
(チタンのリングやステンレスのリングも同様です。)

なぜ普通の18金・Pt900・Sv900等の地金が何十世代にも渡って装飾品の材質として栄えてきたのか、そこにはそれ相応の理由がある筈です。
何でわざわざサイズ直しの出来ないPt1000なんてマリッジリングを作る必要があるのか。
メーカーさんにはその辺の所、再考を促したいですね。

もう一つはヴィヴィアンウエストウッドのオーブペンダントでした。地球ゴマみたいなデザインといえば分かりやすいでしょうか。この上部のクロス部分が折れてしまったものでした。
もうこれはデザイン上、物理的に修理不可。
レーザー溶接なら、もしかしたら直せるのかな…。

星の数ほどあるネットショップの中から当方を選んで下さり、恐らくは地図のページで場所を確認し、きっと電車に乗ってやって来てくれたことを思うと、もう「本当にごめんなさい」と心から思うのです。

私も辛いので、これは修理・サイズ直しが出来るのかなと疑問があるなら先ずはメールで問い合わせてみて下さい。
どうぞよろしくお願いします。


コメント

  • 隕石リングを直していただいた者です。
    お久しぶりです、お元気ですか?
    東南アジアのタイから読ませていただいております。
    直していただいた指輪はおかげさまで外国人にも好評です(^^)
    久々に覗かせて頂いたら「修理を断る辛さ」と題があったもので
    つい書き込ませていただきました。

    それにしてもやっぱりゆーまんさんは信用出来ますね。
    また修理が必要な時は頼みます。
    それでは今後益々のご活躍を期待しております。
    失礼いたします。

  • こころ様
    お久しぶりです。その節は大変ありがとうございました。
    あの隕石リングも一度はお断りしたんですよね。でも、どうしても直したいという貴方の情熱に負けました(笑)。
    結果的にお力になれたこと、嬉しく思います。

    お陰様で当ブログ、ROMはかなり多いんですけど(と勝手に思っています)、皆様なかなかコメントまで書き込んでくれないので(泣)ものすごく嬉しいです。
    こうして以前のお客様が、たまには覗いてくれていることも分かって励みにもなりました。
    本当にありがとうございます。

    今後とも、もし何かございましたらどうぞよろしくお願いいたします。
    それでは、お元気で!!

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