くちなわの頭(かしら)
|ビートたけし監督作品、『座頭市』を観た人は分かると思いますが、劇中「くちなわ」という言葉が出てきます。
親を殺した悪党一味の親分が「くちなわの頭(かしら)」と呼ばれていたこと、後に出会ったヤクザ連中が腕に「蛇」の刺青をしていたこと。「くちなわとは蛇のことだよ」と教えられ、そいつらこそが親の仇であると判明すること。
ざっとこんな感じで「くちなわ」が登場します。
私は観ながら、その後もずっと、「クチナワ」とカタカナでイメージしていて、ある地方の方言なんだとばかり思っていました。
蛇をクチナワっていうところもあるんだ…。
ところが今読んでいる本(大森荘蔵『流れとよどみ』)にこういう表現が出てきて合点がいきました。
朽ち縄を蛇に見誤ったならば~
なるほど、「朽ち縄」でしたか。
漢字になれば方言(?)が一気に全国区ですね。
確かに子供の頃、林の中で古い朽ちたロープを蛇に見誤ったことは何度もあります。
いやぁ、勉強になりました。
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